◆北郷東地区の誕生
北郷東地区の開拓は、明治12年岩手県より移住の稲垣岩松氏に始まり、追って近隣県より渡道した20戸ほどでうっそうとした森林を切り拓き誕生しました。 北郷の地名の由来は明らかになっていませんが、開拓当初についた地名で、白石本通より北部のむらざと(郷里=小さな集落)を「北郷」としたようです。 (南部を「南郷」) 白石村には現在の駅の100mほど厚別寄りに白石仮乗降場が設けられ、必要な時にフラッグ(旗)を掲げて汽車を止め、客の乗降や貨物の荷下ろしをするのでフラッグ・ステーションとも呼ばれていました。 稲垣岩松は明治15年11月に乗車券の取り扱いを代行していたといわれ、白石からは特産のレンガと木炭が積み出されていましたが、明治16年に駅は廃止されました。 ■白石区役所ホームページ・歴しるべより
◆商店の誕生
やがて緑豊な土地となった北郷東地区に商店が出来たのは、明治20年のこと。 福井県から移住した田畑家の4代目田畑由信氏が農業経営の傍ら日用品や雑貨を扱う「田畑商店」(現在の北郷2条6丁目、サンクスストアー)を興したのがはじまりです。 その後、農地が徐々に解放され、宅地化が進み商店も増え、昭和43年頃までには市場、酒店、銭湯、理髪店、薬局、寿司屋、食堂、靴店、寝具店、電器店、荒物店など生活に密着した商店街が形成されました。
■北郷東商工会誌より

◆北郷東商工会の歴史
平成に入る頃には会員数が22店舗にまで減少したものの、会員の努力により現在は倍以上に増え、JR白石駅北側東町内会を主な商圏として活発に運営しています。 北郷東商工会の主な活動としては、「北郷東郷土まつり」を町内会と共催、白石神社祭り子供みこしの渡行のほか、北郷東地域内における催し、全市的な行事への賛助・協力、JR白石駅周辺地区街づくり協議会への協力、白石まちづくりハウス(白石区平和通3丁目北3-1)への積極参加・支援などです。 また、会員の親睦としてパークゴルフ大会や、親睦旅行、経営セミナーやパソコン教室などを開催しています。